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シンガポールで働く,とあるメーカーの経営企画マンのブログ

旧正月に沖縄出張へ - シンガポールとどこかにていて奥深い南の島

こんにちは,Kawaです.
1月末から2月頭は旧正月のためシンガポールのオフィスはお休みでした.この間,日本の沖縄でお仕事の機会をもらい,沖縄に出張(+週末は観光)に行ってきました.シンガポールから羽田で乗り継ぎをして約12時間,(シンガポールよりは少し北にある)南の島へ到着です.沖縄では計5日間過ごしていたのですが,その中でしみじみ思いました.

沖縄とシンガポールってなんだかにている!

何が似ていて,何が違うのでしょう? 滞在中に思ったことを書き連ねてみます.


にているところ

  • 多国籍文化入り交じる国際都市

沖縄に行って,ここは日本だけど,本州とは違う,アジア圏とアメリカの文化が入り混じる独特の雰囲気を感じました.空港に降り立てば米軍基地が合り,街にはガタイのいい軍人のお兄ちゃんがちらほら…街にもところどころアメリカンなレストランやショップがあります.一方,沖縄料理のラフテー・チャンプルなどは,琉球時代からの中華圏と東南アジア圏文化の影響が色濃く反映された料理です.

一方のシンガポールは,人種構成からも,中華系・マレー系・インド系に,世界中からのビジネスマンと,とそれ自体が多国籍です.町並みもチャイナストリートや,インディアストリート,アラブ・ストリートなど各国の文化が反映された地域がモザイク状に点在しています.この国の人は中国語と英語を母語として話すというネィティブバイリンガルです...


  • 国際事業の誘致にも熱心.

シンガポールは国をあげて,法人税を下げ,多国籍企業への優遇策をとることで,今や香港とんで,外資系企業のアジア圏本社が立地している地域となっています.

対する沖縄は,残念ながらシンガポールほどではないものの,中国・東南アジア・日本の間に位置する地の利を活かして,国際的なロジスティクス拠点の誘致や国際事業の誘致に熱心です.じつは私自身も,こうした県の国際事業の振興事業と縁があり,沖縄でお仕事の機会を頂いていました.


にていないところ

  • 異国の人・文化に対する受容度

沖縄という地は,外国の人の流入を,都市として受容する度合いはあまり高くないのかなあ,と感じました. 訪問中,いろいろな人から,最近中国人の観光客が増えている,という話を聞きましたし,欧米からの観光客も街のいたるところで見かけました.いっぽう,那覇空港や国際通りなどの都市の玄関口となる場所でも,英語・中国語の言語的な表記や案内対応,そこにいる人の受け入れ姿勢などは,そうした「人」の流入をインフラ的にも,心情としてもあまり積極的に受容できている状態ではなさそうだなぁ,と思いました.

シンガポールと言う土地は,お国柄,あらゆる人にとって,異文化の人・モノがそこにあることがあたり前なので,自分自身,第三国からの駐在者ですが,アウトサイダーとしての疎外感とか不便さを感じることが殆どありません.そういう意味でものすごく懐の深い国だし,強い国だな,と思います.


  • 歴史が積み重ねた文化

最後にひとつ.沖縄のすごいところ.ここには長い歴史に彩られた様々な文化があります.歴史ある都市としての際立ちぶりは,シンガポールの比ではありません.鎖国をする幕府と明国の間で中継貿易をしていた江戸時代,日本の近代化政策に取り込まれた明治,アメリカとの地上戦・海戦の激戦地となった太平洋戦争期,その後のアメリカ占領時代を経て,現代.それぞれの時代から遺されてきた文化や歴史的建造物があり,この沖縄という場所は数日間の訪問ではカバーしきれない奥深さを持っています.
少し今風の言い方をしてしまうと,沖縄には日本人だけでなく,世界中の人を魅せられるだけのキャラとコンテンツがたくさんあり,ここは今以上に,潜在的にもっともっと多くの人を惹きつけられるのではないかと思いました.

ということで,いろいろなことを書いてみたのですが,思ったことは,沖縄は食べ物もおいしいし,人も優しくてとても良い所だな~ということでした.ぜひともまたお仕事の機会を見つけて,あるいはお休みをとってまたいってみたいです…!

ちなみに写真のお料理は国際通りにある「ゆうなんぎい」という居酒屋さんのものでした.
マスターのサービスもよいし料理も美味しくて,とても満足のお店でした.近くに行かれる機会がある方はぜひ!

http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47000017/

それではまた!

Kawa