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シンガポールで働く,とあるメーカーの経営企画マンのブログ

話せるに越したことはない、中国語学習記@シンガポール

 シンガポールにきて早9か月が経過しました.Kawaです.

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//写真はラッフルズホテル内にある,ロングバーにて.先日、 シンガポール発祥のカクテル「シンガポールスリング」をのんできました.

ほとんどの国民が中国語ネイティブな国、シンガポール

 折りに触れて実感することなのですが、この国、国民の7割が中華系で、英語と中国語が公用語ということもあり、皆、普通に中国語(マンダリン)を話します.

 会社で打ち合わせ時にローカル同士で興が乗ってきたとき、お昼のランチの会話、はたまたマレーシアとのテレビ会議の際など、英語で会話をしていたと思ったら、突然中国語が混じってきます.(だけどみんな意外と書き・読みは不得意だったりするのが不思議なところです.漢字を結構書けない人が多いです.)

 さらに、国に大量の中国やインドからの移民労働者が流入してきているため、フードコートのホーカーセンターやレストランなどで店員の英語が不自由・中国語で無いと良く通じない、なんていうこともザラです. 

 そういうなかでにいると、仕事の場において、日常生活の場において、タイトルのようなことを思います.この国では中国語ははなせるにこしたことはない、と.明らかに意思疎通の範囲・深さを広げることが出来る.

 本気で学ぶ中国語、を始めました

 ということで、早速いろいろ本を物色して調べてみました.

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本気で学ぶ中国語(CD BOOK)

紀伊国屋書店にてS$53.2の値段でした…CD4枚付き・500P弱の大ボリュームですが、なんとか今年中にこなしたいところ.ここまで10時間くらいやってみましたが思ったこと.

  • やっぱり日本人は漢字という大いなるアドバンテージがあるおかげで、中国語へのとっかかりがものすごく楽!楽しい!
  • 大学時代、第2外国語でやっていたのにほとんど何も覚えてない.(いったいあれはなんだったのかと、非常に悔やまれます、、、)

中国語学習関連リンク

 最後に、今後の道しるべとして、自分が調べた中国語学習の参考リンクなどを上げてみます.

今年中に、中国語検定3級を目指したいと思います.あとは日常生活での基本的な会話はこなせるようになりたい.それではまた!

Kawai


    

本気で学ぶ中国語(CD BOOK) →中検準4級・4級Level

本気で学ぶ中級中国語 CD BOOK →中検準3級Level

MP3音声付き 本気で学ぶ上級中国語 →中検2級Level


VBAで業務効率化したい!エクセルでP/L・B/Sをガリガリ回したい!に応えてくれた本&講座たち

 先日,会社の元同僚で現Google社員の方が出張で来星し、飲み会で会社の文化の違いの話が盛り上がりました.

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 //マーライオンを横目に,Marinaエリアで飲み会でした

Googleと日系メーカーの会社文化の違い

自分が一番印象に残ったのは下のコメント.

 前の会社とGoogle,何が一番違うかというと,スピード感.前社の頃は年間の事業計画とか,中期計画を作るのに1年の随分の時間を費やしていたけど,Googleでは,すべての業績レビューサイクルが4半期単位.ハードを企画・製造・販売する会社と,ソフト・サービスを売るの会社の違いなのかもしれないが,計画→アクション→レビュー→さらなるアクション,のスピードが段違い

 これを聞いて,ほ~と思いました.会社の事業計画にしても,本当は世の中の変化スピードにあわせ,PDCAのサイクルを速く回していかなければいけないことは多いし,これは個人のやりたいことについても同じなのでは?,とも感じました.

個人でも四半期レビュー

 翻って,自分が今年の1月は何を目指していたか,とブログで振り返ってみます.

  1. 良いオペレーションを自ら行う・作リ出す
    エクセルの業務を次のレベルに上げるため,VBAを学ぶ. 自分の計数・情報処理力を高める. 自分を含めた周囲の正味付加価値作業時間を増やす. 強いオペレーションを作るための仕組み構築をやりとげる. PLだけじゃなくてBSのリテラシーを身につける.
  2. 語学力
    せっかくのシンガポール(中華圏)での生活の機会,もうひとつ言葉を覚える,ということで,これからますます活用範囲が広がる中国語を勉強する. 

2014年ももう第一四半期が終わろうとしていますが,「やりたいことその1」については仕事の本業以外で,いろいろアクションがとれたので,一部をご紹介してみます.

エクセル作業の正味付加価値率を上げるためのマクロ・VBA

 現在の自分の仕事柄,エクセルを使ってシミュレーションをすることが多いのですが,数字を苦労してまとめ,これで仕事が終わった気になってはいけない,と常々思っています.そこからの分析・提案・アクションが本質で,本質以外の部分は,自動化をして徹底的に効率化をしたい.そこで,1-2月はこの本を勉強していました.

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やさしくわかるExcelVBAプログラミング 第5版

 この本,すごくおすすめです.エクセルの作業で頻発するような,コピー,ペースト,シート移動,フィルター,vlookup,sumif,その他もろもろ…こうした反復作業はすべてVBAで自動化できるということを学べました.初期投資で10時間~の学習+VBA設計によって,毎週・毎月繰り返しするような反復作業の労力を90%削減できます.10時間~の投資がどこで回収できるかは各人の業務内容によるのかと思いますが,繰り返し系の作業に時間を多く取られている方にはほんとうにオススメ.

エクセルで学ぶビジネスモデリング@シンガポール

 もうひとつ,シンガポールで偶然にも学びのチャンスを得られたのがこちら.

Excel講座「エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション①超入門※初心者歓迎!」by 熊野 整 | ストリートアカデミー東京 

//Facebook版: https://www.facebook.com/simulation2013

 この「エクセルで学ぶビジネスシミュレーション」の講座,普段は日本各地で開催しているそうなのですが,3月たまたまシンガポールでの開催があり,2講座参加させていただきました.

 実務的なことでは,ビジネスモデリング(P/L・B/S・資金繰り)の考え方や,感応度分析(データテーブル)・ゴールシークなどを学んだのですが,その他にも,元投資銀行マンらしい,「魅せる」P/Lフォーマットのつくりかたや,頻出ショートカットキーなどを学べて,これまたとても勉強になりました.

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//感応度分析(データテーブル)と言って,↑のような試算の方法を学びました

 日本ではかなり頻繁に開催しているようなので,もしお仕事に関係のある方・興味のある方はぜひどうぞ.パワーポイントもWebで閲覧できます.(熊野先生,ありがとうございました.)

ーー

 ということで,2014年,第一4半期は,年初に計画した「やりたいこと1」は良いペースで達成できたかなと思っています.

 もうすぐ2Qの幕開けですが,「やりたいこと2」の中国語は全く手を付けられていないので,ここはこれからギアを切り替えていきたいとおもいます.ではまた!

Kawa


やさしくわかるExcelVBAプログラミング 第5版

おすすめ度★×4.5 (Max★5)

出版社: ソフトバンククリエイティブ

 


ゴッホの名作をパズルで組み立ててみた(夜のカフェテラス)

こんにちは,Kawaです.

近頃の週末,ジグソーパズルになぜか突然ハマっておりました.昨月,沖縄に出張をした際,沖縄アウトレットモールあしびなーに行ってみたのですが,そこにジグソーパズルの専門店という面白いそうなお店があり...

「夜のカフェテラス」を買いました

店内の一角に,世界の名作絵画パズルというコーナーが有り,そこで,自分が昔どこかの美術館で一目惚れした絵,ゴッホの「夜のカフェテラス/Cafe Terrace at Night」という絵を見つけ,思わず衝動買いをしてしまいました…

 

 パズルをやるのは子供以来,ほぼ10数年ぶりで,2000ピースというかなり根気のいる作品だったのですが, 

 

 平日の夜に,週末に,1ピース1ピースと隙間を埋めていき・・・

 

 

ついに完成しました!!!

 

 

下の地面のところや空のところなどは心が折れそうになるほど難しかったですが,完成したパズルを見るとなかなか気持ちいいものです... 光と闇のコントラストが綺麗で吸い込まれそうになります.

ジグソーパズル,とても楽しく,完成時の達成感もあるのですが,時間を際限なく吸い取られるのでものすごく危険です.このパズル完成まではのべ30~40時間くらい時間をつぎ込んだのではないかと…数日間の労働分ですね...

夜のカフェテラスってどんな絵?

ところで,この絵,ゴッホギャラリーの解説によると,フランス・アルルの実在のカフェを元に描かれていて,いまでは「Cafe Van Gogh」という名前で経営をされているそうです.実際に行ってみたいですねー

More than one hundred years after Vincent painted it, the Cafe Terrace is still in Arles serving drinks to its thirsty patrons. It's now called the Cafe Van Gogh, appropriately enough, and has been remodelled to appear as it did more than a century ago--yellow-lit awning and all. 


夜のカフェテラス

 

 この絵は,Vincent van Gogh: The Paintings (Starry Night Over the Rhone)(ローヌ河畔の星空)やVincent van Gogh: The Paintings (Starry Night)(星月夜)に連なる,輝く星夜に焦点を当てた連作の1つとのこと.星月夜もすごく有名な作品ですよね.↓

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This work is the first in a trilogy of paintings which feature starlit skies. Starry Night Over the Rhone came within a month, followed by the popular Starry Night painted the next year in Saint-Rémy. 

 更にこの絵は,ルイ・アンクタンという同時代の画家の,「クリシー大通り」という絵に影響を受けたのだとか…確かに似ています↓

File:Anquetin Avenue de Clichy.jpg - Wikipedia, the free encyclopedia

Cafe Terrace has a similar style and compositional structure to Avenue de Clichy in the Evening by Anquetin. Regardless of whether Van Gogh was directly inspired by Anquetin's work, the composition of Cafe Terrace is unique among all of Van Gogh's oeuvre.  

 このアンクタンという画家にしてもゴッホにしても,その様々な作品に江戸時代の浮世絵などの影響が見えるということです.パズルを作ると絵にも愛着がわくので背景や文脈もするすると頭に入ってきます.ジグソーパズルで絵を組み立てながら絵の時代背景を調べてみるのも面白いですね~

それではまた!

 

Kawa

 

旧正月に沖縄出張へ - シンガポールとどこかにていて奥深い南の島

こんにちは,Kawaです.
1月末から2月頭は旧正月のためシンガポールのオフィスはお休みでした.この間,日本の沖縄でお仕事の機会をもらい,沖縄に出張(+週末は観光)に行ってきました.シンガポールから羽田で乗り継ぎをして約12時間,(シンガポールよりは少し北にある)南の島へ到着です.沖縄では計5日間過ごしていたのですが,その中でしみじみ思いました.

沖縄とシンガポールってなんだかにている!

何が似ていて,何が違うのでしょう? 滞在中に思ったことを書き連ねてみます.


にているところ

  • 多国籍文化入り交じる国際都市

沖縄に行って,ここは日本だけど,本州とは違う,アジア圏とアメリカの文化が入り混じる独特の雰囲気を感じました.空港に降り立てば米軍基地が合り,街にはガタイのいい軍人のお兄ちゃんがちらほら…街にもところどころアメリカンなレストランやショップがあります.一方,沖縄料理のラフテー・チャンプルなどは,琉球時代からの中華圏と東南アジア圏文化の影響が色濃く反映された料理です.

一方のシンガポールは,人種構成からも,中華系・マレー系・インド系に,世界中からのビジネスマンと,とそれ自体が多国籍です.町並みもチャイナストリートや,インディアストリート,アラブ・ストリートなど各国の文化が反映された地域がモザイク状に点在しています.この国の人は中国語と英語を母語として話すというネィティブバイリンガルです...


  • 国際事業の誘致にも熱心.

シンガポールは国をあげて,法人税を下げ,多国籍企業への優遇策をとることで,今や香港とんで,外資系企業のアジア圏本社が立地している地域となっています.

対する沖縄は,残念ながらシンガポールほどではないものの,中国・東南アジア・日本の間に位置する地の利を活かして,国際的なロジスティクス拠点の誘致や国際事業の誘致に熱心です.じつは私自身も,こうした県の国際事業の振興事業と縁があり,沖縄でお仕事の機会を頂いていました.


にていないところ

  • 異国の人・文化に対する受容度

沖縄という地は,外国の人の流入を,都市として受容する度合いはあまり高くないのかなあ,と感じました. 訪問中,いろいろな人から,最近中国人の観光客が増えている,という話を聞きましたし,欧米からの観光客も街のいたるところで見かけました.いっぽう,那覇空港や国際通りなどの都市の玄関口となる場所でも,英語・中国語の言語的な表記や案内対応,そこにいる人の受け入れ姿勢などは,そうした「人」の流入をインフラ的にも,心情としてもあまり積極的に受容できている状態ではなさそうだなぁ,と思いました.

シンガポールと言う土地は,お国柄,あらゆる人にとって,異文化の人・モノがそこにあることがあたり前なので,自分自身,第三国からの駐在者ですが,アウトサイダーとしての疎外感とか不便さを感じることが殆どありません.そういう意味でものすごく懐の深い国だし,強い国だな,と思います.


  • 歴史が積み重ねた文化

最後にひとつ.沖縄のすごいところ.ここには長い歴史に彩られた様々な文化があります.歴史ある都市としての際立ちぶりは,シンガポールの比ではありません.鎖国をする幕府と明国の間で中継貿易をしていた江戸時代,日本の近代化政策に取り込まれた明治,アメリカとの地上戦・海戦の激戦地となった太平洋戦争期,その後のアメリカ占領時代を経て,現代.それぞれの時代から遺されてきた文化や歴史的建造物があり,この沖縄という場所は数日間の訪問ではカバーしきれない奥深さを持っています.
少し今風の言い方をしてしまうと,沖縄には日本人だけでなく,世界中の人を魅せられるだけのキャラとコンテンツがたくさんあり,ここは今以上に,潜在的にもっともっと多くの人を惹きつけられるのではないかと思いました.

ということで,いろいろなことを書いてみたのですが,思ったことは,沖縄は食べ物もおいしいし,人も優しくてとても良い所だな~ということでした.ぜひともまたお仕事の機会を見つけて,あるいはお休みをとってまたいってみたいです…!

ちなみに写真のお料理は国際通りにある「ゆうなんぎい」という居酒屋さんのものでした.
マスターのサービスもよいし料理も美味しくて,とても満足のお店でした.近くに行かれる機会がある方はぜひ!

http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47000017/

それではまた!

Kawa

マネージャーの8つの役割を絵に描いてみた〜「マネジメントの教科書」を読んでの学び〜

こんにちは,Kawaです.
週末に「マネジメントの教科書」という大層なタイトルの本を読みました.

 この本は,AMA(アメリカンマネジメントアソシエーション)というマネジメント養成組織が発行した『AMA Business Boot Camp』という本の和訳版です.マネジメントのスキル・思考法について,非常に体系的にまとめられていて「リーダー」のあり方ってなんだろう,と考えはじめていた自分にまさにハマる本でした.
中でも,とりわけ興味を引いたのは,タイトルのトピックです.

◆マネジメントの8つの役割

 このマネージャーの役割の体系化,というのが非常に興味深かったのですが,英語の直訳調が少し気になり,自分なりに腹落ちをさせるために絵で表現をしてみました.筆ペンでトライです(笑)






 本書いわく,マネジメントの役割は下記に分類できるとのこと.(要点抜粋)

  1. リーダー: 組織が向かう先を判断し,戦略的に方向性を考えながら前進.
  2. ディレクター: 問題を明確にし,解決策を導くよう,計画・目標を策定.
  3. コントリビューター: チームをやる気にさせ,組織の生産性を最大化.
  4. コーチ: 思いやりと共感を大切にしながら人材育成に当たる.指南役.
  5. ファシリテーター: 組織の結束力やチームワークを築く.まとめ役.
  6. オブザーバー: 部下が目標を達成しているかどうかを確認.監視役.
  7. イノベーター: 変化する環境下で,組織の成功に必要な変革をもたらす.
  8. オーガナイザー: 職務計画の策定し,業務や体制の組み立てる.主催者.

 周りを見渡すと,コントリビューターに特化した人,ダイレクタータイプの人,ファシリテーター寄りの人など,マネージャーの中でもかなりタイプがわかれていることを感じて,面白いなと思います.これまでの社会人経験を振り返ると,下記のようなことがいえるのかなぁ,と思います.

  • 全ての特性を兼ね備えた稀代のカリスマ(?)は,なかなか存在しない.
  • 1点or2点突破型でも,優れたマネージャーと評される例は結構多い.
  • 逆に,逆に1点でも突破した特性がなく,すべて平均レベル,というケースだと,マネージャーとしてのパフォーマンス・評価も際立つものがない.

というところでしょうか. やはり,マネージャーって「キャラ付け」が重要なのかもしれません!? 

 自分自身を振り返ると,これまでファシリテーターとかディレクター的な仕事の仕方が多かったな,と思いつつ,今年は,コーチやコントリビューターという部分を意識的に高めていきたいな,と感じています.

 みなさんの得意/不得意な特性,あるいは,皆さんの周りのマネージャーはどんな働き方をしていますか? 「マネジメントの教科書」,自分の働き方を考える良いきっかけになります.Kindle版もあるそうなのでよろしければお試しください!

それではまたー

Kawa



『アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書―成果を生み出す人間関係のスキル』(単行本/Kindle)
エドワード・T・ライリー ・著 / 渡部 典子・訳
おすすめ度★×4.5 (Max★5)